和色の奥深さと物語を知るための一冊
日本の伝統色には、それぞれの色に由来や物語があり、時代の暮らしや文化が深く反映されています。
吉岡幸雄さんの『日本の色辞典』は、そうした和色の背景を丁寧にひもとき、色の意味や成り立ちを知ることができる本です。
本の特徴
- 赤系・青系・黄系など、色相ごとに章立てされている
- 色名の由来・歴史・文学・染織文化まで踏み込んだ解説
- 色見本が美しく、眺めるだけでも楽しい
- 随所に挟まれるコラムが、江戸の暮らしや王朝文学の衣装などに触れていて読み物としても面白い
単なる色見本帳ではなく、“色を通して日本文化を読む本”という印象に近いです。
読んで感じたこと
この本で紹介されている色は、違いが微妙で多彩。
ページをめくるほどに同じ赤なら赤でも、こんなに色名があるのかと驚かされます。
近い色をたくさん見ているうちに違いが判らなくなってきて
「自分の色の感覚ってずいぶん曖昧だったのね」と思わされます。
でもその曖昧さこそが、奥深さであり、面白さなのです。
色の背景にある物語を知ると、同じ色でも見え方が違ってくる。
この本は、そんな体験をさせてくれる一冊です。
着物の色合わせにも役立つ
和色の意味や成り立ちを知ると、着物の色合わせがぐっと楽になります。
「なぜこの色が合うのか」「どうしてこの色は浮くのか」という理由が、文化的な背景から理解できるからです。
私はこの本を使って、母から譲られた帯の色を調べたことがあるのですが
あたらしい発見がありました。
この体験はこちらの記事↓でまとめています。
母から譲られた帯の色を調べる|和色の意味から見えてきたこと | 藤香のきもの手控え帖
どんな人におすすめ?
- 和色の意味や背景を知りたい
- 着物の色合わせに自信をつけたい
- 日本文化や染織の歴史に興味がある
- 色の本を“読み物”として楽しみたい
眺めるだけでも楽しく、読み込むほどに深い。
和色の世界に触れたい人に、心からおすすめできる一冊です。
関連本のご紹介
『日本の色辞典』とあわせて読むと理解が深まる本をまとめました。
和色の世界をもっと知りたい方におすすめです。
🍀着物の色合わせにも応用しやすい、配色の基礎がまとまった一冊です。和色だけでなく、日常の色選びにも使える実例が多く、手元にあると安心できる本だと思います。
🍀基本編よりも一歩踏み込んだ配色の考え方がまとまっていて、テーマ別の色合わせを知りたいときに役立ちます。着物のコーデを深めたい方や、色の組み合わせをもっと楽しみたい方に向いています。
🍀和色の名前がついたジェルネイルを見つけました。着物の色合わせにも取り入れやすい落ち着いた色が多く、日常で和色を楽しむアイテムとしても良さそうです。配色事典を参考に、着物に合う色のネイルを選んでみるのも素敵ですね。こういう小物はオフ会での話題づくりにもなりそうです。


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