書評:『堀越希実子の着物ごよみ』|心に残った12月のお対のコーディネート

おすすめ本の紹介

季節ごとの着物の楽しみを、写真とともに丁寧に紹介している『堀越希実子の着物ごよみ』。

昨夜はこの本をゆっくり読み返しながら眠りについたのですが、特に心に残ったコーディネートがありました。

今日はその装いについて、記録として書いておきたいと思います。


著者:堀越希実子さんについて

堀越希実子(ほりこし・きみこ)さんは、1952年生まれ、東京都出身。
学習院大学フランス語学科を卒業後、1976年に 十二代目 市川團十郎さんと結婚し、 梨園・成田屋の女将として長年その家を支えてこられました。

お二人の長男が、 十三代目 市川團十郎白猿(十一代目 市川海老蔵)さん、 長女が 四代目 市川翠扇(旧・三代目 市川ぼたん)さん です。

梨園という特別な環境の中で、 夫・團十郎さんを支え、 子どもたちの芸の継承を見守りながら、 静かで品のある佇まいを大切にされてきた方です。

また、日々の着物の暮らしの中で磨かれた美意識を生かし、 成田屋ゆかりの着物ブランド 「茶屋ごろも」 の デザイン・監修も手がけています。

“出ずいらず”という 希実子さんらしい美意識が、 その装いにも静かに息づいています。

12月「お対の着物」に心を奪われて

どのコーディネートも本当に素敵なのですが、今日はその中から、特に印象に残ったものを記録として残しておきたいと思います。

“12月 お対の着物”と題した章で紹介されている、着物と羽織のお揃い。

これがですね、江戸小紋のお対なのですよ。

お対といえば村山大島紬かウールのイメージだったので、江戸小紋というのは初めて見ました。

黒地に白上がりの行儀文様です。

本当に素敵なんですよね。
シックで、上品で。

私は黒の江戸小紋が全く似合わないので真似しようにもできないのが残念すぎるのですが。こういうコーディネートが似合う容姿に生まれたかったなぁと思ってしまいました(笑)

着物には染め抜き一つ紋が付いているので、改まった席にも着ていかれるそうです。

帯は、淡い辛子色地に牡丹の花と松葉の七宝を市松に配した染め名古屋を合わせておられます。

着物とのコントラストが際立って、シックな黒の江戸小紋が、帯の淡い色に照応してつややかに、ほの明るく見えます。

私、江戸小紋はずっと好きでしたが、「無難だから好き」という感覚だったんですよね。
帯合わせしやすいし、とか。

でもこのお対の江戸小紋のコーディネートを見てしまったら、考えを変えざるを得なくなりました。

無難だからと、「まあこんなものだろう」と選ぶのも悪くはないけれど──。

とことん突き詰めて考え、選び抜いて初めて到達できる領域もあるのだな、と思いました。

今度江戸小紋を着るときは、もっと真剣に着物と帯に向き合ってみようと反省。

新しい発見があるかもしれません。

今日の着物まわりメモ

🍀Amazonにも中古の在庫がありました(残り1点のようです)。

🍀堀越希実子さんのコーディネートには、白や生成りの帯揚げがよく登場します。 黒や濃い色の着物をやわらかく見せてくれるので、私もよく使う色です。
いくつか、白系の帯揚げを置いておきます。



🍀母の日が近いので、最近気になっている贈り物もひとつだけ。
個包装のはちみつ梅で、箱も可愛らしくて上品です。


🍀母の日が近いので、落ち着いた色合いのカーネーションもひとつだけ。
鉢植えなので長く楽しめて、部屋の雰囲気がやわらかくなります


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