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先日の記事で、大島紬に似合いそうなグレーの帯を取り上げました。
落ち着いた色味を探すはずだったのに、気づけばまったく違う方向の帯ばかりが目に留まるという現象に振り回されていました。
テラコッタのような抽象模様、茜色、赤香色のつづれ帯。
どれも赤が好きな私の“ど真ん中”の好み。
探していたグレーとは違うのに、手持ちの大島紬(泥大島・多色総柄大島など)を思い浮かべると 「これ、絶対に合うだろうな。欲しい……」 と感じてしまう帯ばかりでした。
今回紹介する3本は、私の大島紬を念頭に置いて選んだ“個人的に好きな帯”です。
コーディネートとして美しいと思った帯であって、商品の状態までは細かく確認していませんので、 その点をご了承のうえ読んでいただければと思います。
【関連記事】大島紬のような渋い紬にあう帯とは?|グレー系の帯の場合
大島紬の帯合わせ──白い帯に飽きた人の“次の一手”
大島紬の帯合わせを検索すると、まず目につくのが「白い帯」です。
白は無難で、現代の街中にもすっと溶け込む美しさがあります。
私自身も、手持ちの大島紬には白帯を合わせることが多く、安心できる組み合わせだと感じています。

ですが、大島紬は本来もっと帯で遊べる着物なのでは── そんな印象も持っています。
絣の細かさ、黒茶の深さ、模様の力強さ。
そのどれもが、帯の色や質感を受け止める力を持っているはず。
白い帯の定番に少し飽きてきたとき、次の一手としてこんな帯も素敵なのではないかしら── そんな視点でまとめてみました。
メルカリで見つけた赤系の“大島紬に似合う帯”
1本目:渡文の抽象模様の袋
渡文の帯は、抽象模様の揺らぎが美しい一本。
具象柄ではないため、絣の細かい大島紬ともぶつかりません。
手持ちのこちらの2枚に合わせてみたいと思う帯です。


また、多色で総柄の大島紬にも、この帯ならすっと馴染むだろうと感じました。
抽象模様は大島の情報量を受け止めてくれるので、泥大島にもとてもよく合うと思います。
白帯の次の一手として、まず挑戦しやすい一本です。
2本目:さが美扱い・絞り模様入りの茜色の袋帯
この帯は、紬地の袋帯です。
私が愛用している「道行コートから作った絞り帯」が、コーデしたらきっと近い雰囲気になると思いますので、参考までに画像を置いておきます。

【関連記事】500円の道行が25年現役の帯に。布の“第二の人生”の話
締めたときの華やぎが想像しやすく、大島紬の渋さをふわっとやさしく中和してくれるのではないかしら。
私のは名古屋帯ですが、こちらは袋帯でボリュームがでると思いますので、より存在感のある装いになるのではと想像します。
また、この茜色は泥大島と相性が良いだけでなく、竜郷柄の大島紬にも映えそう と個人的には思うのです。
赤い八掛はレトロだと嫌われがちですが、こういう帯を持ってきたら、八掛の赤と帯の茜色が呼応して、竜郷柄の力強さをやわらかく整えてくれるのではないでしょうか。
3本目:川島織物・爪掻き本つづれ(松葉唐草・総駒刺繍)
最後は、川島織物の爪掻き本つづれ。
金銀が強い礼装向きのつづれではなく、紬に合わせられる“おしゃれ向き”の一本です。
松葉唐草の総駒刺繍が静かな華やぎを添えてくれて、大島紬の硬質な光沢とよく響き合いそうです。
しっくりと落ち着いた上質な世界観ですね。
帯の淡い地色から刺繍がふわっと浮かび上がったら、とても素敵だと思います。
多色総柄の大島にも合わせられそうですが、この帯の真価がより発揮されるのは、引き算の美学が冴える泥大島ではないでしょうか。
トーンを揃えた控えめな組み合わせだからこそ、そのまま着ると「少しシック(落ち着きすぎ)かな?」と感じる場面もあるかもしれません。
そんな時は、帯締めや帯揚げに深みのある濃い色(エンジや深緑、古代紫など)をキュッと効かせたらう優雅に引き締まり、大人の洗練された表情に変化すると思います。
川島織物さんの爪掻き本綴れ(八寸)ですのでお値段も張りますが、大島の格をそっと引き上げてくれる頼もしい1本だと思います。
「万能な白帯の、次の一手」として上質な綴れという選択もありだと思います。
大人の余裕を感じるお品です。
【関連記事】賀来千香子さんの大島紬コーデ|泥大島×龍村帯に見る、赤がいきる装い
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