江戸小紋について語るときに私の語ること①|似合わないと気づくまで

着物の迷いと気づき

本ページはプロモーションを含みます。

なにやら大げさなタイトルですが。
村上春樹さんの本のタイトルをちょっと真似してみました。
たまにはカッコよく始めてみたくて(笑)


ともあれ。

実際に江戸小紋という着物は、考えること、語るべきことが、なかなかに多い着物だなと個人的には思っています。

着物雑誌などにはよく「江戸小紋は万能」と書かれていますね。

曰く、“誰にでも似合い、どんな場面にも使え、帯合わせも簡単”

ああ、それなのに、それなのに。

私にはどうも似合わないのです。

誰にでも似合うって、本当なのでしょうか。

誰にでも似合うなんてことが、こと衣服に関して本当にあるのでしょうか。

最初の鮫小紋での違和感

着物を着始めてすぐの頃から 着物好きなら江戸小紋は必要なのだと決め込んでいました。

母が赤の鮫小紋を作ってくれたので何度か着てみました。

でも、赤は似合うはずなのにどうもパッとしない。

なぜだろうと思いつつも、「鮫小紋くらいは持っていないとね」という気持ちがあって。

あまり似合わないような気がするけど、「今日もまたこれを着ようか、無難だし」みたいな。

とりあえず持っていて、たまに着るという感じ。

それ以上深く考えることはありませんでした。

40代半ばで訪れた転機

転機がやってきたのは、40代半ば。
年齢を重ねてその赤い鮫小紋が若く感じることが多くなったので、洗い張りをしてほどいてしまいました。

前述のように、「着物好きなら江戸小紋は必要」みたいな変な脅迫観念があったので、年齢に合うものを探そうと思ってリサイクルを買ってみたりしたのですが、どれもしっくりしませんでした。

まず最初に着てみたのは紫。
紫は私の鉄板カラーで絶対に失敗のない色。
なのに全くダメダメで。

救いようのないほど私には老け見えしたのです。
お地味という言葉では納まらないくらい、くすんで暗い印象になる。
中古で状態の良い落款入りでしたが、地元のリサイクルショップに引き取ってもらいました(涙)

しかし。

江戸小紋が必要だと思い込んでいる私はこんな経験にもめげず、なのに似合わない理由についてさして分析もせずに、今度は少し赤いものに挑戦してみました。

絶対に似合うはずの色――赤茶。

赤茶と書きましたが茶より赤が強い色ですよね。

何度か着用はしました。
が、これもパッとしなかったのです。
私が着ると、顔ばかりが目立つうえに、顔がくすんで見えるのです。

紫ほど老け見えはしなかったけど、それでもどこかが違う。
色ばかりが浮くというか。
赤系なのに男性的に見えるというか。

数回着てクリーニングに出そうかというタイミングで、これも洗い張りしてしまいました。

文様が変われば似合うのだろうか?

ここまでくると、さすがの私も考えてしまいます。

もしかして、江戸小紋という種類の着物が似合わないのではないか?

でもやっぱり、どうしても1枚くらいは欲しい。
だから買う。
でも、次は絶対に失敗したくない。


文様の選び方が悪いのだろうか?

ですが、江戸小紋は柄が細かくて、目を凝らさないと何が染め抜かれているか見えないくらい小さいもの。

遠目には無地に見えるくらいですから、柄によって似合う似合わないがあるとはちょっと考えにくい。

行儀や角通し、縞などの幾何学的な文様と、むじな菊や寄せ柄みたいに花や曲線味がある文様は少し雰囲気が違うけど、だからといって、似合う似合わないに決定的な違いがあるかどうか。

▶行儀文様の例

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

平和屋着物●江戸小紋 行儀 正絹 逸品 DABI5323op
価格:54,600円(税込、送料無料) (2026/9/21時点)


▶角通し文様の例


▶寄せ柄文様の例


似合う色と柄。

探せばきっと、日本のどこかに私を待っている江戸小紋があるのでは?という期待を、この時点ではまだ持っていました。

展示会で出会った白地に縞の江戸小紋

そんな日々に、とある展示会に行きまして。

成り行きから、緑の極鮫の江戸小紋を購入することになったのです。
(正直に言うと、展示会の雰囲気から逃げるために買ったようなものなのですが)

鮫の文様がかなりぼやっとしていますが
両面染めのせいだと思われます。

この着尺は両面染め。

緑は似合わないので、裏のブルーのたたき染めを表にするつもりでしたが、10年ほど経った今もまだ反物のままです。

なぜなら。

私にはあまり似合わないだろうということが、“今は”わかってしまったから。

いつ仕立てようかと迷う時間が結構長くて、その間にいろいろな着物を着ていくなかで、江戸小紋は本質的に似合わないと気づいてしまったから。

似合わないものをわざわざ仕立てるのは代金が惜しいので、メルカリで反物のまま売っちゃおうかとまで思っています。

最小限の出費で展示会から逃げ出すために買ったとはいえ、それなりに仕立てるつもりはあり、湯通ししたうえで納品してもらったのに。

そこは残念なのですけれど。

長い年月をかけて気づいたこと

最近になって、私はようやく腑に落ちたのです。

私は江戸小紋が似合わない。
どうしても似合わない。

そして、江戸小紋が似合わないのは、私のせいではない。
着こなしのセンスが絶望的に悪いわけでもないし、ピッタリの帯を持っていないからでもない。

似合う色や柄を見つけられないのでもない。
単純に“ただただ本当に似合わないのだ”と。

今日の着物まわり

着物をほどいて洗い張りにしたり、反物の湯通しをお願いするとき、みなさんはどこのお店に出していますか?

私はいつも楽天市場の“きれいや”さんにお願いしています。
こちらのショップは、仕事が丁寧でずっとリピートしていて安心なのです。

ちょうど今「往復送料無料」のキャンペーンをやっているみたいです。
2026年10月31日までの期間限定とのこと。
配送業者の指定もあるようですので、利用条件などの詳細はショップのサイトでご確認くださいね。

着物の配送って地味に送料がかかるので、送料無料で送れるタイミングでお手入れに出しておくのはかなりおすすめです!


🍀応援していただけると励みになります。

にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ
にほんブログ村 にほんブログ村 本ブログ 書評・レビュー
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました